まとめトピックスでは、現在読みたいお話しのジャンルを募集しております。ぜひともお問合せよりご連絡ください。こちらから投稿

【怖い話|短編】古びた井戸

古びた井戸
目次

古びた井戸

これは私の友人から聞いた話です。

私の友人は、大学のサークルで旅行を計画していました。その中に、麻里子と言う女性がいました。彼女とその友人たちは、日常の忙しさから離れて自然を満喫したい思いから、大学の春休みを利用してキャンプに行ったそうです。彼らが訪れたのは、山深くにある静かなキャンプ地で、美しい自然に囲まれた有名な穴場スポット。

キャンプの準備

彼らは、夜に計画していたキャンプファイヤーを楽しむための買出しに、地元の酒屋に寄ったそうです。

地元の酒屋

酒屋の店主は、麻里子たちが森でキャンプすることを知ると少し顔を曇らせて言いました。「森の奥には古い井戸があるけれど、その場所には近づかない方がいい。」と理由を述べずに言ったそうです。

麻里子と彼女の友人たちは、その話を半信半疑で聞いていましたが、キャンプ場に着く頃にはすっかり忘れていました。車から荷物を運び出し、夜に備え、すぐに準備に取り掛かったそうです。

夜、バーベキューを皆んなで楽しみました。残った食材を少しづつ食べながら、焚き火を囲みながらアルコールを飲んでいると、遠くから女性の声が聞こえてきたそうです。

キャンプファイヤー

うっすらと声は悲しげで、何かを求めるように。仲間の一人の男性が興味本位で声の出所を探り始めると、釣られて2,3人が、森の奥深くへと足を踏み入れていきます。

やがて、彼らは古びた井戸に辿り着きます。

古びた井戸

井戸を見て、麻里子は酒屋の店主の話しを思い出しましたが、好奇心が勝ってしまい、井戸に不用意に近づきます。井戸からは冷たい風が吹き出しており、まるで何かが彼らを中に引き込もうとしているかのようでした。

麻里子が井戸に近づいて中を覗き込んだ瞬間、彼女は何者かに強く引っ張られる感覚に襲われました。友人たちは彼女を必死に引き留めようとしましたが、麻里子はその力に抗うことができず、井戸の中へと消えてしまいました。

麻里子の失踪

その後、警察と地元のボランティアが大規模な捜索を行いましたが、麻里子の姿を見つけることはできませんでした。

Feature

特集カテゴリー

古びた井戸

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次