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【怖い話|短編】大陸での悪夢

大陸の悪夢
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大陸での悪夢

夢にまで見た中国旅行。歴史ある街並みや、美味しい料理、そして異国の文化に触れることが楽しみだった。

中国観光

しかし、その期待は一瞬で裏切られることになった。

北京に到着して数日後の夜、地元の小さな屋台で香ばしい串焼きを楽しんでいると、突然、数人の警察官に囲まれた。彼らは大声で何かを叫びながら私に手錠をかけ、乱暴に車に押し込んだ。中国語が全く分からない私は、ただ混乱し恐怖に震えていた。

不意な拘束

何が起こっているのか、なぜ自分が捕まったのか、全く理解できなかった。

暗く狭い部屋に連れ込まれ、私は鉄のベッドの上に放り投げられた。部屋には窓もなく、唯一の光源は天井に取り付けられた裸電球だけだった。

冷たい部屋

その薄暗い光が不気味に揺れ、壁に奇妙な影を映し出していた。冷たいコンクリートの床に足を触れると、恐怖が一層募った。ここがどこなのか、何をされるのか、考えるだけで胸が締め付けられるようだった。

数日間、誰も何も説明してくれないまま、私はただその部屋に閉じ込められていた。食事は粗末なパンと水だけで、誰も私の言葉に耳を貸さない。孤独と不安が私を蝕んでいった。

ある日、無表情な二人の男が部屋に入ってきた。彼らは私に向かって何かを中国語で話し始めたが、当然理解できない。突然、彼らは私の腕を掴み、無理やり椅子に縛り付けた。

拷問部屋

冷たい金属の道具を取り出すのを見た瞬間、恐怖で心臓の鼓動が速くなり、唾を飲み込む音が大きく響いた。汗が額から流れ落ち、全身が震えていた。

拷問が始まった。意味不明な質問を投げかけられ、そのたびに電気ショックが与えられた。体が痙攣し、激痛に耐えきれず叫び声を上げた。次第に、精神も肉体も限界に達し、意識が遠のいていくのを感じた。それでも拷問は続き、現実と幻覚の区別がつかなくなっていった。家族や友人の顔が浮かんでは消え、まるで夢の中にいるかのようだった。

友人や家族の影

ある日、拷問が終わると突然、警察官たちが部屋に乱入し、私を解放した。何が起きたのか理解できないまま、私は再び自由の身となった。しかし、その自由は一時的なものであり、心の中には深い傷が残った。空港までの道のりも恐怖の連続であり、周囲の視線が全て自分に向けられているような錯覚に陥っていた。

突然の解放

帰国後、何事もなかったかのように日常に戻ろうとしたが、心の中には常にあの拷問の記憶が付きまとった。夜になると、あの暗い部屋の冷たい空気と金属の感触が鮮明に蘇り、再び恐怖に包まれるのだった。眠れない夜が続き、突然目が覚めると、自分がまだあの部屋にいるような錯覚に襲われた。

消えない恐怖心

中国旅行は私にとって忘れられない悪夢となり、再び海外旅行に出かける勇気は失われた。私の中には、未だにあの時の恐怖が根付いている。道を歩くとき、背後に誰かがいるような気配を感じるたびに、あの日の恐怖が蘇る。今でも、あの時の記憶が心の中で重くのしかかり、完全に自由になることはできない。

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