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【洒落怖】冬山に響く歌声

【洒落怖】冬山に響く歌声

私たち三人、俊也、悟、そして私は、冬の山でのキャンプを計画した。

都会の喧騒から離れ、自然の中でリフレッシュするのが目的だった。装備を整え、冬山にふさわしい準備をして、私たちは出発した。目的地は、以前から俊也が「冬になると別世界のように美しい」と言っていた、ある山中の川縁だった。

到着してテントを設営し、夕暮れ時にはすでにキャンプファイヤーを囲んでいた。

冬の山は静かで、空気は冷たく澄んでいた。星空が美しく、都会では見られない光景にしばし言葉を失った。

しかし、夜が深まるにつれ、何かがおかしいと感じ始めた。川の向こうから、か細い歌声のようなものが聞こえてくるのだ。最初は風の音かと思ったが、聞けば聞くほど明らかに誰かが歌っているように聞こえた。

「お前ら、あれ聞こえない?」悟が小声で言った。私たちは火を囲んだまま、耳を澄ませた。「うん、聞こえる。でも、こんな山奥で誰が…?」俊也が言葉を濁した。

歌声は悲しげで、どこか遠くから聞こえてくるようだったが、同時に不気味さを感じさせた。

私たちは好奇心から川の方向へと少し歩いてみたが、声の正体を突き止めることはできなかった。そして、不思議なことに川の近くに行くと、声は聞こえなくなった。

戻ってきてからも、その夜は誰も深く眠ることができなかった。

何度か目を覚ますと、歌声が再び聞こえてくる。それはまるで、私たちを見つめ、何かを訴えかけてくるようだった。

翌朝、近くの村でその夜の出来事について尋ねてみたところ、村の老人から衝撃の話を聞いた。

「あの川は昔、大きな事故があってな。多くの命が失われた。それ以来、事故の犠牲者たちが時折、生きている者にその歌を聞かせると言われているんだ」

私たちは言葉を失った。キャンプを楽しむはずが、まさか過去の悲劇に触れることになるとは思わなかった。それからというもの、私たちはその山を訪れることはなかった。

しかし、あの夜聞いた歌声は今でも私の心に深く刻まれている。それは、忘れられない恐怖の記憶として、永遠に残るだろう。

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