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【涙腺崩壊】双子の絆

【涙腺崩壊】双子の絆

投稿者:匿名さん

僕には双子の弟がいました。

僕たちは幼い頃から、まるで影のようにいつも一緒でした。公園での鬼ごっこ、川辺での冒険、木登り競争…。僕たちはいつもわんぱくで、周りを騒がせていました。弟はいつも僕をリードして、どんな困難も二人なら乗り越えられると信じていました。

中学に入ってすぐ弟が病気になり、長期間入院することになりましたが、僕たち兄弟の絆は途切れることはありませんでした。その数年間、病院の訪問は僕の日常の一部となり、弟との会話は僕たちにとっての大切な時間でした。

最初は、学校での出来事や友達の話題で盛り上がりました。弟は学校に行けなくても、僕の話を通じて学校生活を楽しんでいるようでした。僕はクラスの面白い出来事や新しい流行について話し、弟はいつも興味深く聞いてくれました。

時が経つにつれて、私たちの話題は将来の夢や希望に変わっていきました。弟は宇宙に興味があったので、宇宙飛行士になる夢について語り合いました。また、映画の話や音楽についてもたくさん話しました。弟は病床で本を読んだり映画を見たりしていたので、それについて熱く語ることも多かったです。

このまま日常が続いていくんだと思っていました。
弟は高校卒業を前に亡くなりました。

入院してからの弟は、徐々に痩せていきました。いつも元気だった彼の顔には、疲れの色がにじんでいました。でも、弟は決して弱音を吐かず、「大丈夫だよ」と僕を励ましてくれました。

彼の瞳にはいつも希望の光があり、それが僕を支えていました。
自分が1番苦しかったはずなのに。

弟が亡くなった日、僕は彼の手を握っていました。その手はもう以前のような力強さはなく、冷たく弱々しいものでした。弟は静かに眠るようにこの世を去りました。最後の瞬間まで、彼は勇敢で、僕にとってのヒーローでした。

本当は僕がお兄ちゃんだから弟の苦しみだって背負ってやりたかった。
バカやろう。お兄ちゃんに全部まかせれがよかったのに。

後悔しかないよ。

弟の部屋で見つけたノートには、「お兄ちゃんへ。いつも支えてくれてありがとう。一緒に卒業できなくてごめんね。でも、お兄ちゃんのことをずっと応援しているよ」と書かれていました。その手紙を読んで、僕は涙が止まりませんでした。

今でも、僕は弟との約束を胸に、二人分の人生を生きることを誓っています。弟との絆は、時間を超えても変わらないと感じています。

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