【不思議】消えた友人
高校時代、私たちのクラスにはとても奇妙な伝説がありました。
それは、毎年一人の生徒が謎の理由で学校を離れるというものです。
誰もその理由を知らなかったし、話題にするのもタブーでした。
ある日、私の親友のユウキが突然、学校に来なくなりました。
彼はいつも元気でクラスのムードメーカーだったのに、誰も彼のことを話そうとはしませんでした。
ユウキの家に行ってみると、家族も彼のことを話すことを拒否しました。
彼の部屋には、彼の物が一切なくなっていて、まるで存在しなかったかのようでした。
クラスメートに尋ねても、みんなユウキのことを覚えていないようでした。
私だけが彼の存在を覚えているようで、不気味な気持ちになりました。
数日後、私の机の上に一枚のメモが置かれていました。
「忘れないで」とだけ書かれていました。
筆跡は間違いなくユウキのものでした。
その後もユウキについて何かを探ろうとすると、奇妙な出来事が起こり始めました。
教室の窓が勝手に開く、ユウキの好きだった歌がどこからか聞こえてくる、などです。
結局、ユウキのことは謎のままです。
ただ、私は彼が存在したこと、そして私たちが親友だったことを決して忘れません。
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