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いじめの果て
僕が小学生だった頃、僕と山根くんはいじめの常習的な対象だった。
その理由は驚くほど些細で、クラスで一番可愛いと言われていた女の子が、席替えで僕の隣になっただけ。それだけで、僕たちへのいじめが始まった。
毎日のように、給食の時間には僕のおかずがなくなっていたり、下校時には靴が隠されていたりした。さらには、教室の黒板に僕の名前の横に悪口が書かれることも日常茶飯事だった。山根くんも同じように、絶え間ない嫌がらせに苦しんでいた。
だが、そんな時でも、僕たちは互いに支え合っていた。
放課後は二人で近くの公園で遊んだり、ゲームで遊んだりして、いじめから逃れる時間を作っていた。そして、秘密の計画も練っていた。僕たちは、中学になったらいじめっ子たちに仕返しをすると約束した。
僕はエアガンを持って、ちょっとした山に入り、サバイバルをしてイジメっ子たちとの戦いに備えたり、鉄棒で懸垂をしたりしていた。
山根くんは古い呪術に関する本を読んだり、ネットで情報を集めたりしていた。僕たちは真剣に、いじめっ子たちに呪いをかける方法を研究していたんだ。
だが、小学校卒業が近づき、山根くんが引っ越すことになった。
僕たちは計画は中断を余儀なくされた。山根くんが登校する最後の日、僕は彼にガンプラをプレゼントした。離れて暮らすことになっても、この友情を忘れないために。
僕は彼から手紙をもらった。山根くんからは家に帰ってから開けるようにと言われた。
家に帰り、ドキドキしながらその手紙を開けた瞬間、僕の思考は停止した。
「全部お前のせいだ」
この一言が、力強く殴り書きされていたんだ。
僕たちの計画は一体なんだったのだろう。彼はずっと僕を恨んでいたんだ。
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