【洒落怖】夢の怪物
高校生の拓也は、ある晩、奇妙な夢を見た。
それは、口だけを持つ不気味な妖怪に追いかけられる恐怖の夢だった。
夢の中で彼は左足を妖怪に食べられてしまう。
目覚めたとき、彼は冷や汗でびっしょりだったが、夢だと安堵した。
その日は普通に学校に行き、何事もなく過ごした。
しかし、夜、お風呂に入ろうとしたとき、彼は恐ろしい発見をする。
夢で妖怪に食べられた左足が、現実でも半分真っ黒に変色していたのだ。
母親に相談し、翌日、二人で病院に行った。
しかし、医師も原因がわからず、痛みもないため、とりあえず塗り薬を処方されただけだった。
一週間後、拓也は再び夢を見た。
今度は、その怪物が再び襲ってきたが、背後には担当してくれた病院の医師の姿があった。
左足が既にないために上手く逃げられず、今回は右足を食べられてしまった。
目が覚めて足を見ると、今度は右足も真っ黒に変色していた。
恐怖に震えながら、同じ病院に行くと、衝撃の事実が待っていた。
担当してくれた医師は数日前に自殺していたのだ。
その後、拓也は自分の足が次第に消えていく恐怖と戦いながら、夢と現実の境界が曖昧になっていく感覚に苛まれ続けた。
彼は夢の中の妖怪と病院の医師との奇妙な関連を感じつつも、真相はつかめずにいた。
そして、彼はまた次の夢を待つしかなかった…
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