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【怖い話|短編】夜の病院で起きた不可解な出来事

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夜の病院で起きた不可解な出来事

私はある病院で夜勤をしている看護師です。この話は、先月のある夜に起きた出来事です。

その日、私はいつも通りの夜勤を開始しました。深夜になると病院は静かになり、いつもは人の気配がある廊下も静まり返っています。

深夜2時頃、私は病棟の巡回をしていました。すると、突然、廊下の奥から子供の笑い声が聞こえてきたのです。病院内で子供が遊んでいるはずがないと思いながらも、声のする方向へ進んでみることにしました。

廊下の奥にある古い病室の前に着くと、笑い声は止みました。ドアをそっと開けると、中は真っ暗で、誰もいないようでした。しかし、部屋の中央に置かれた古いぬいぐるみが目に留まりました。まるで誰かが遊んだ後のように。

私は戸惑いながらも、そのぬいぐるみを持って病室を出ました。すると、急に背後から冷たい風が吹き、廊下の明かりが一瞬消えました。振り返ると、先ほどの病室のドアがゆっくりと閉まっていくのが見えました。

急いで他のスタッフを呼びに行きましたが、戻ってきたときには、何も異常はなく、ぬいぐるみも消えていました。その日以来、私はその病室を避けて通るようにしています。

この出来事が何だったのか、今でも誰にも説明できません。ただ、あの夜、私は何か不思議な力を感じたことは間違いありません。

その夜以来、病院内で奇妙な出来事が頻繁に起こるようになりました。深夜の廊下で突然足音が聞こえたり、閉じたはずの扉が開いていたり。最も不可解だったのは、夜中に誰もいないはずの部屋から聞こえる物音と、時折感じる視線でした。

私は他のスタッフにも話を聞いてみましたが、彼らも同様の経験をしていると言いました。特に、私がそのぬいぐるみを見つけた古い病室の周りで奇妙な現象が多く起こると言います。

ある日、私はその病室の歴史について調べてみることにしました。調査の結果、その部屋にはかつて重い病気の子供が長期間入院していたことが分かりました。その子供はある夜、突然亡くなったという記録が残っていました。

その子供の話を知ってから、私はあのぬいぐるみが彼のものだったのではないかと思うようになりました。もしかすると、その子供はまだ病室に留まり、遊び相手を探しているのかもしれません。

これらの出来事を経て、私はその病室を特別な場所として扱うようになりました。夜勤の際には、その部屋の前で手を合わせ、子供の魂が安らかになるよう祈るようにしています。

この話を聞いた人々は、霊的な存在を信じるかどうかは別として、病院には見えない何かが存在するのかもしれないと感じています。私自身も、あの夜の出来事がただの偶然ではないことを確信しています。そして今でも、あの子供のために祈り続けています。

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