【洒落怖】あるアパートでの忘れられない恐怖
大学時代、私は友人3人と古いアパートに住んでいた。家賃が安く、駅近で便利だったため、多少古いことや、夜になると奇妙な音が聞こえることは気にしなかった。
ある夜、4人で深夜までテレビゲームをしていた。ふと、私は背筋にぞっとするような寒気を感じ、振り返ると、部屋の隅に黒い影が立っていた。影は人型で、こちらをじっと見つめていた。
「あれ、何?」
私が声を発した瞬間、影は消えてしまった。しかし、その場にいた全員が明らかに恐怖を感じていた。
その日から、部屋では様々な怪奇現象が起こるようになった。夜中に誰もいないのにテレビがついたり、冷蔵庫が開いたり、壁から物音が聞こえたりした。
恐怖に耐えられなくなった私たちは、近くの寺を訪れ、住職に除霊をしてもらった。住職は部屋をくまなく調べ、読経を上げてくれた。
除霊後、しばらくは怪奇現象は収まった。しかし、完全に消えたわけではなかった。今でも、夜中にふと目が覚めると、部屋の隅に黒い影が立っているような気がすることがある。
あの日見た影が何だったのか、今でもわからない。しかし、あの恐怖は決して忘れることはないだろう。
除霊してもらったにもかかわらず、私たちはあの恐怖から完全に解放されることはなかった。夜になると、あの影が再び現れるのではないかという不安に襲われる。
友人Aは、部屋で一人になるのが怖くなり、実家に戻ってしまった。友人Bは、睡眠薬を飲まないと眠れなくなった。友人Cは、心療内科に通い始めた。
私も、夜になると心臓がドキドキし、息苦しさを感じるようになった。一人でいるのが怖くなり、常に誰かと一緒にいたくなる。
あの出来事から数年後、私は結婚して別の街に住んでいる。しかし、今でもあのアパートで過ごした日々を思い出すと、背筋が冷たくなる。
先日、久しぶりに当時の友人と会った。話を聞くと、彼らも今でもあのアパートで体験したことを覚えているらしい。そして、時折同じような恐怖を感じているという。
あのアパートに何があったのか、私たちにはわからない。しかし、あの場所に何かが存在することは確かだと思う。
もし、あなたが心霊体験に興味があるなら、あのアパートを訪れてみてはいかがだろうか。ただし、その場合は覚悟しておいた方がいい。
あなたも、私たちと同じ恐怖を味わうことになるかもしれない。
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