鏡の迷宮
日本中にある鏡の迷宮は、その錯視効果で多くの人々に楽しみを与えているが、中には奇妙な伝説を持つ場所も存在する。特に一つの迷宮は、「永遠に帰ってくることが出来ない」と知られ、一度足を踏み入れた者が元の世界に戻れなくなると言われている。
ある晴れた土曜日、ユウタ君と彼の学校の友達は冒険心を胸にその迷宮に挑戦した。彼らは鏡が作り出す無限の廊下と錯視に興奮しながら深く迷宮内に進んでいった。
しかし、遊びの途中でユウタ君が突如として消失した。友達が気づいた時には、ユウタ君の姿はどの鏡にも映っていなかった。
家族と警察が迷宮を徹底的に捜索したが、ユウタ君は見つからず、その夜から迷宮では子供の声が聞こえるようになった。声は「助けて、ここから出して」と悲痛に響き、迷宮を訪れる者たちに深い不安と恐怖を植え付けた。
事件に興味を持った、とある心霊研究家は、迷宮での奇妙な声を詳細に調査することにした。
彼は数日間迷宮に滞在し、特殊な録音機器を使って声を捉えた。最初はユウタ君のものと思われる声が録音されたが、次第に声は変わり、「お前だけは逃さない」と不気味なメッセージが含まれるようになった。
これを最後に、心霊研究家は、恐怖を感じ迷宮から逃げ出した。
この事件をきっかけに、全国にある鏡の迷宮では同様の失踪事件が相次ぐことになった。
北海道のあるテーマパークでは、一家族が鏡の迷宮に入った後、子供二人が行方不明になるという事故が起こりました。また、九州の遊園地では、一人で迷宮に入った老人が何時間後も出てこず、後に混乱状態で発見され、入ったときの記憶が全くないと報告されました。
これらの事件により、鏡の迷宮に対する安全性が国内で大きく問われ、一時期は鏡の迷宮が禁止されるのではないかという噂が広まった。
もし、あなたの家の近くに鏡の迷宮があったとしたら…。幼い子供の声と永遠に続く廊下が見えるかもしれない。
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