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【怖い話|短編】深夜番組

深夜番組
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深夜番組

一人暮らしの晩、リビングのソファーに寝転がりながら、私は深夜のテレビ番組をぼんやりと見ていた。部屋の照明は消しており、テレビの画面からの明かりだけが部屋を照らしている。外は静かで、たまに聞こえる風の音が心地よく、まるでこの世界に私一人しかいないかのようだった。

晩のリビング

テレビは特に面白い番組があるわけでもなく、チャンネルを何度も行き来していた。その時、ふとテレビの画面に、どこか懐かしい子供番組が映った。私が小さかった頃によく見ていた番組だ。不思議と懐かしさがこみ上げてきて、チャンネルを変えるのをやめてその番組を見続けることにした。

懐かしの番組

しかし、しばらく見ているうちに、画面に映るキャラクターの動きがおかしくなってきた。彼らは突然カメラに向かってじっとこちらを見つめ、何かを言いたげな表情をするのだ。そして、そのうちに、キャラクターたちは明らかに番組の台本にはないようなことを始めた。

 懐かしの番組

彼らは「あなたの後ろに…」と何度も繰り返し言うのだ。

心臓がドキドキし始めた。振り返る勇気などなく、ただ画面に釘付けになってしまった。その時、テレビから聞こえてきたのは、私の名前を呼ぶ声だった。「あなたは一人じゃないよ…」と、子供番組のキャラクターが、不気味に微笑みながら言った。

その瞬間、テレビの画面が突然真っ暗になり、部屋の電気もすべて消えた。真っ暗闇の中、私は息をするのも忘れて凍りついた。そして、ふと気づくと、耳元で誰かが囁いている。「怖がらないで…」と。

 後ろ姿の映像

慌ててスマホのライトをつけると、部屋には誰もいない。ただ、テレビの画面には、映ってはいけないはずの私の後ろ姿が映し出されていた…。

その夜以来、深夜に一人でテレビを見ることが怖くなった。あれは一体何だったのか、それともただの夢だったのか。

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